香港ディズニー、ワクチンバブルは不参加
本日は、香港ディズニーがワクチンバブルは不参加と発表したこと、70%のレストランが旧制限を維持していること、外国人ヘルパーへの強制検査についての3つの話題をお伝えします。
■香港ディズニー、ワクチンバブルは不参加
ワクチン接種を条件にレストラン等の営業条件が緩和されるワクチンバブルが開始され、香港ディズニーランドのCEO莫偉庭(Michael Moriarty)はワクチンバブルに参加する計画はないと発表し、香港内で話題となっています。
莫偉庭はあわせて「園内レストランの制限緩和のためにスタッフにワクチン接種を要求するつもりはないが、スタッフは14日毎にコロナ検査を受ける。シンガポールとのトラベルバブルで再び観光客を迎え入れるのを楽しみにしている」と話しました。
また、夏には2020年11月にオープンした「キャッスル・オブ・マジカル・ドリーム(お城)」を背景にしたステージショーを計画しているとのこと。他にも、5月7日~7月4日まで、銅鑼湾(コーズウェイベイ)のタイムズスクエアにてポップアップストアがオープンします。現在、香港ディズニーランドは収容人数50%、週5日(火・木が休園)で運営しています。
■70%のレストランが旧制限を維持
飲食業の協会「香港餐飲聯業協會」の黄家和(サイモン・ウォン)会長が、香港メディアRTHKの番組内でワクチンバブルの現状について「70%のレストランがこれまでどおりの制限を受けたまま運営している。ワクチン接種をする市民やスタッフが増えれば、ワクチンバブルへの参加を希望する企業が増えるだろう。2週間前(4月16日頃)のアンケート調査ではレストランスタッフの約10%がワクチン接種済だったが、4月29日には30%に増えていた」と話しました。
ワクチンバブルのルールでは、レストランのスタッフ全員がワクチンを1回接種すれば深夜0時まで、1テーブル6人まで、収容人数50%まで、宴会は20人までで営業が可能。さらに、スタッフ全員がワクチンを2回接種し14日経過、顧客がワクチンを1回接種すれば、深夜2時まで、1テーブル8人まで、収容人数75%まで、宴会は100人までで営業が可能になります。
■外国人ヘルパーへの強制検査について
外国人ヘルパーとして働くフィリピン人女性から新型コロナウイルスの変異株感染が確認されたことを受け、約37万人の外国人ヘルパーにコロナ検査が指示されました。週末の検査場には大行列がみられ、昨日までに52,000人の検査サンプルが取得されたようです。フィリピン外務大臣テオドロ・ロクシンはソーシャルメディア上で「ホームヘルパーに対する香港政府の強制検査は差別にあたるのではないか」と発言したことにも注目が集まっています。
< 香港の新型コロナウイルスの状況 >
香港の新型コロナウイルス新規感染者数は金曜4人(域内感染者2人)、土曜8人(域内感染者0人)、日曜2人(域内感染者0人)、感染者合計は11,785人、退院者合計は11,445人、死者合計は210人となっています。ワクチン接種者合計は1回目接種が約952,100人(人口の約12.7%)(シノバック438,800人、ビオンテック513,300人)、うち2回目接種が約539,800人(シノバック320,100人、ビオンテック219,600人)となっています。なお、ワクチン接種で顔面麻痺を引き起こす症状が29件確認されており、この症状は男性に多いようです。