ワクチンバブル開始により様々な変化

更新日:2021年04月30日
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ワクチンバブル

昨日より、ワクチン接種を条件にレストラン等の営業条件が緩和されるワクチンバブルが開始され、夜の繁華街は大いに賑わいました。ワクチンバブルの開始により、レストランやバーなどの運営者、飲食店の利用客に色々な変化があったようです。苦境の飲食業にとって、従来の活気を取り戻すための第一歩となることが期待されます。

旺角のレストランではワクチンバブルの条件を満たすことができず「当店でワクチン接種をしたスタッフは全体の3分の1。躊躇するスタッフや65歳以上で慢性疾患を患っているスタッフもいる。追跡アプリをインストールしていない高齢者の顧客も多い」とメディアのインタビューに答えました。一方でワクチンバブルの条件を満たしている店舗では「売上は20~30%増加しそうだ」という声がありました。

バーの営業再開について香港バー&クラブ協会の会長は「ワクチンバブルにより80%のバーが営業再開できたが、売上はコロナ前の10%程度だろう。ワクチン接種者のほとんどがお年寄りなので、お年寄りをターゲットとしたプロモーションが必要だ」と話しています。

人々の様子として、香港メディアRTHKでは香港の繁華街のランカイフォンを訪れた20代グループが、ワクチン接種証明アプリ「智方便(iAM Smart)」の使用に苦労する様子や、ワクチン接種用紙が読み取れないとの理由でバーへの入店を拒否された様子を取材。20代グループはメディアからのインタビューに対して「入店条件がここまで厳しいならセブンイレブンやスーパーに行ってお酒を購入すればいい」と話し、立ち去ったようです。

< 香港の新型コロナウイルスの状況 >
香港の新型コロナウイルス新規感染者数は昨日15人(域内感染者0人)、感染者合計は11,771人、退院者合計は11,404人、死者合計は209人となっています。ワクチン接種者合計は1回目接種が約897,100人(人口の約12.0%)(シノバック423,800人、ビオンテック473,400人)、うち2回目接種が約480,500人(シノバック304,900人、ビオンテック175,700人)となっています。昨日は、東涌のマンションカリビアン・コーストで39歳ヘルパー女性と10か月の赤ちゃんが変異株感染のため65階建てタワーの住民全員(約400世帯)がロックダウンにて強制検査となりました。