ビオンテック9月終了など、ワクチン関連ニュース

更新日:2021年04月16日
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バー倒産

本日は香港内のワクチン関連ニュースをお伝えします。ビオンテック接種が9月末に終了の見込みであること。飲食店は従業員にワクチン接種を求めることについて。バー&クラブがワクチンバブルに強く反対していること。16~29歳を対象にワクチン接種が始まることなどが話題となっています。

■ビオンテック接種、9月末に終了の見込み
ビオンテックのワクチンが9月末頃に終了するだろうとの予想を香港政府が発表し、ビオンテックを希望する場合は、8月末までには1回目の接種をおこなうようにと呼び掛けました。今後のワクチン供給と保管期間を計算して発表したようです。

シノバックのワクチンは長期保管ができ、今後の供給にも問題がないようです。9月末には接種センターが終了しますが、その後は1,600以上のドクターまたは18か所の病院管理局の一般外来で接種ができるようになるとのこと。

■飲食店は従業員にワクチン接種を求める?
香港政府は、ワクチン接種を条件に新型コロナ対策制限の緩和をおこなう「ワクチンバブル」を発表しましたが、昨日の立法会財務委員会では「従業員にプレッシャーをかけることになる。雇用主にワクチン接種を要求された場合のワクチン接種は任意となるのか?解雇や自主退職をせまられた場合は接種以外には選択の余地がないのか?ワクチン接種ではなく2週間に1回検査を受けるなど柔軟な対応を許してはどうか」と意見がでています。

レストランを運営するU-Banquetではワクチンバブル発表後に「4月26日までに1回目のワクチン接種していない者は4月29日から無給休暇とする」と従業員に伝えています。

香港の食物及衛生局のソフィア・チャン局長は「香港政府は市民にワクチン接種を強制しない。もし飲食店の従業員がワクチン接種をしたがらないのであれば、その飲食店はこれまでどおり1テーブルにつき4人まで、店内飲食は夜10時までとして営業を続ければよい」とコメントしました。

■バー&クラブ、ワクチンバブルに強く反対
香港政府はバーなどの一部業種に向けて「従業員と顧客の両方がワクチンを1回接種し、全顧客が入店時にアプリ利用する場合に営業再開を許可する」とワクチンバブルの内容を発表したことで、香港バー&クラブ協会が強い反対を示しています。

香港バー&クラブ協会は「強く反対する。失業率が10%増加するだろう。300のバー運営者にインタビューをしたが、ほぼ全員から政府の要求に従うことは難しいと回答があった。バーの従業員は法執行者ではないので顧客のワクチン接種を確認することは難しい。香港のワクチン接種者数は人口の10%以下であり、ワクチン接種者だけの受け入れとなるバー運営を継続できる店舗は100軒もないだろう。」などを主張しました。

なお、昨日の午前6時、尖沙咀の漆咸道南の商業ビル内で違法営業をしていたバーに警察が訪れ運営者が逮捕、顧客9人には罰金が科されました。

■16~29歳を対象にワクチン接種が始まる
4月23日(金)午前9時より16~29歳のワクチン接種受付を開始することを香港政府が発表しました。ビオンテックのワクチンは16歳以上が対象で、シノバックのワクチンは18歳以上が対象となります。

ワクチン予約受付サイト
https://www.covidvaccine.gov.hk/en/

< 香港の新型コロナウイルスの状況 >
香港の新型コロナウイルス新規感染者数は昨日6人、感染者合計は11,619人、退院者合計は11,246人、死者合計は209人となっています。ワクチン接種者合計は1回目接種が約648,900人(人口の約8.7%)(シノバック363,400人、ビオンテック285,500人)、うち2回目接種が約332,100人(シノバック188,700人、ビオンテック143,400人)となっています。