香港の失業率7.2%、2004年以来最悪
本日は3つの話題「香港の失業率7.2%が2004年以来で最悪となったこと、4月4日から各バス会社が運賃値上げすること、新型コロナ対策制限が3月31日まで延長されたこと」をお伝えします。
■香港の失業率7.2%、2004年以来最悪
香港政府統計局は、2020年12月~2021年2月の失業率が7.2%となり2004年以来最悪となったことを発表しました。失業率は前回(2020年11月~2021年1月)の7.0%から0.2%悪化しており、失業者数は261,600人となっています。消費財・観光関連(小売、宿泊、飲食含む)の失業率は11.1%(前回は11.3%)、飲食業界の失業率は14.1%(前回は14.7%)となっています。
労工及福利局局長の羅致光は、「新型コロナウイルスはまだ完全に封じ込められておらず、インバウンド観光は凍結されたままであるため、労働市場は短期的には依然として課題に直面している。ワクチン接種プログラムの開始により新型コロナウイルスの脅威は徐々に後退し、年内には労働市場への圧力が緩和されるのでは」と話しています。
■4月4日から各バス会社が運賃を値上げ
香港政府がバス会社からの運賃値上げを承認しました。新型コロナウイルスの影響による業績悪化を考慮したものとなります。
シティバス(城巴/Citybus)と新世界第一バス(新巴/NWFB)は4月4日に8.5%、2021年1月2日に3.2%の運賃値上げを予定しています。90%以上の乗客にとって値上げとなる合計額は1.5香港ドル以下となると香港政府は伝えています。
その他に、4月4日に新ランタオバス(嶼巴/NLB)は9.8%、九龍バス(九巴/KMB)は8.5%の運賃値上げを予定しています。
なお、この値上がり率は加重平均となります。
■新型コロナ対策制限が3月31日まで延長
新型コロナウイルス対策の制限令が3月31日(水)まで延長となることが発表されました。
< 制限が継続される項目(2021年3月17日時点) >
・夜10時~朝5時まで店内飲食が禁止
・バー、パブ、浴場(サウナ)、ナイトクラブ、パーティールーム、カラオケ、雀荘、水泳プールを閉鎖
・結婚式の宴会は20人まで
・公共場所での集まりは4人まで
・公共場所(屋内、屋外)でのマスク着用
・飲食店の収容人数は50%まで、1テーブルにつき4人まで
・飲食中以外はマスク着用
・飲食店内のテーブル間は1.5メートル以上離す、または仕切りを設置
・飲食店内でライブ演奏とダンス禁止
・ホテル、ゲストハウス、クラブハウスの会議室と宴会場でのライブ演奏とダンス禁止
・飲食店および指定の施設で追跡アプリ「安心出行」のQRコードを店舗入口または目立つ位置に設置し、利用客はスキャン
・ホテル、ゲストハウスで、1室内に4人まで、スイートでは8人まで
また、今後は飲食店に対して1時間に換気6回を義務付ける予定があるとのことです。
< 香港の新型コロナウイルスの感染状況 >
香港の新型コロナウイルス新規感染者数は昨日18人、感染者合計は11,330人、退院者合計は10,786人、死者合計は203人となっています。