シノバック社のワクチンの緊急使用が承認

更新日:2021年02月19日
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コロナワクチン

本日は、中国シノバック社が開発したワクチンの緊急使用を香港政府が承認したこと、2020年11月~2021年1月の失業率が7.0%となり前回よりも0.4%悪化したこと、2020年の人口が2019年と比べて46,500人減少したこと、を注目のニュースとしてお伝えします。

■シノバック社のワクチンの緊急使用が承認
香港政府は昨日、中国の製薬会社シノバックが開発したワクチン「コロナバック(Coronavac)」の緊急使用を承認しました。100万回分のコロナバックが本日午後に香港到着予定で、接種の予約受付は2月23日(火)に開始されます。実際の接種開始日は2月26日(金)からとなるようです。コロナバックは1人2回の接種が必要で数に限りがあるため、以下5グループから優先的に接種が開始されます。

1.医療従事者、新型コロナ対策業務従事者
2.60歳以上(70歳以上の介護従事者も2人まで可)
3.老人ホームおよび障がい者ケアホームの入居者とスタッフ
4.必須の公共サービス業務従事者
5.中国本土との境界をまたぐ運送業者、出入境職員

なお、キャリー・ラム行政長官は香港初到着のワクチンを接種すると宣言していたこともあり、宣言どおり「シノバックのワクチンを接種します」とフェイスブック上で発言しています。

■失業率が7.0%となり前回よりも0.4%悪化
香港政府統計局が、2020年11月~2021年1月の失業率(暫定値、季節調整済み)を7.0%と発表しました。2020年10月~12月の失業率は6.6%であったため0.4%悪化、失業者は7,500人増えて253,300人になりました。

消費・観光関連(小売、宿泊、飲食含む)の失業率は11.3%、前回よりも0.7%悪化。飲食業界の失業率は14.7%、前回よりも0.9%悪化しています。

■2019年と比べて香港の人口が46,500人減少
香港政府統計局が、2020年末時点の香港の人口(暫定値)を発表しました。総人口数は2019年に比べ46,500人減少して7,474,200人。死亡者数(49,800人)から出生数(43,100人)を引いた人口自然減は6,700人となり記録的な多さであったと伝えています。香港居住者の流出数(49,900人)から流入数(10,100人)を引いた純流出数が39,800人となったことも合わせて発表されています。

香港政府は「香港および世界中での新型コロナウイルス対策による入境制限・入国制限などが理由で、前往港澳通行証保有者、外国人ホームヘルパー、外国人就労者、留学生などの香港への流入数が大幅に減少した。新型コロナウイルスのパンデミック以前に香港を出た居住者が、香港外にとどまることを選んだことも流出数の増加につながったのだろう」とコメントしています。

< 香港の新型コロナウイルスの感染状況 >
香港の新型コロナウイルス新規感染者数は昨日8人、感染者合計は10,821人、退院者合計は10,298人、死者合計は197人となっています。