4つのエリアで予告なしのロックダウン
昨日、香港の4つのエリア「尖沙咀、元朗、紅磡、油麻地」で予告なしのロックダウンが実施され、約1,700人が新型コロナウイルスの強制検査を受けました。陽性者は0人でしたが、ヘアサロンの利用客が朝まで店内待機となり帰宅ができなかったなどの出来事もあったようです。
今回のロックダウンが実施される前に、香港政府の政務司司長の張建宗(マシュー・チャン)は「旧正月までに、毎日少なくとも一回のロックダウンを見込んでいる。陽性者が0人だとしても、そのエリアが安全だという証明ができれば良いニュースとなる」と話していました。
香港大学の感染・伝染病センター総監である何栢良は「建物内で一人でも感染確認されればロックダウンすべき。複数エリアで同時にロックダウンを実施すれば、より多くの人員が必要となるが、感染追跡のペースが上がり感染0への達成が早くなる」と話しました。
香港政府は、オフィスや工事現場などの職場でも、2人以上の感染者が確認されれば全従業員の強制検査を実施すると発表しています。
なお、新型コロナウイルスの感染拡大防止に関連して、香港の有名寺院である黄大仙(ウォンタイシン)は、毎年旧正月の夜中におこなわれていた、お香を焚いて願い事を祈る行事を1999年ぶりに中止することを発表しました。黄大仙の運営者は、「今年は在宅としていただき、ライオンロックの方角を向いて祈ってください」と市民に呼びかけており、行事の代わりとなる儀式をフェイスブックページ「嗇色園黃大仙祠」およびRTHKで生放送することを伝えています。
香港メディアThe Standardによると、旧正月のその他の時間帯は人数制限などの対策をおこない運営するとのこと。旧正月前日の2月11日(木)は午後6時で閉まり、12日(金)は午前7時~午後6時、13日(土)は午前8時~午後6時と午後11時~14日(日)の午後6時まで開放されます。
< 香港の新型コロナウイルスの感染状況 >
香港の新型コロナウイルス新規感染者数は一昨日53人、昨日34人、感染者合計は10,487人、退院者合計は9,474人、死者合計は182人となっています。