26日より新型コロナ対策の制限再強化
11月26日(木)~12月2日(水)の7日間、香港政府による新型コロナウイルス対策の制限が再強化されます。すべてのバー、パブ、浴場、クラブ、ナイトクラブ、パーティールームは閉鎖。レストラン、ホテル、ジム、映画館などには追跡アプリ「安心出行」の設置を要求するなどの大きな制限変更があります。以下より詳細をご確認ください。
< 制限が強化される項目 >
・すべてのバー、パブ、浴場、クラブ、ナイトクラブを閉鎖
・パーティールームの閉鎖を継続
・結婚式の宴会は40人まで(4人×10テーブル)
・レストランの店内でライブ演奏とダンス禁止
・ホテル、ゲストハウス、クラブハウスの会議室と宴会場でのライブ演奏とダンス禁止
・パフォーマンス会場でのパフォーマンスは可能だが演者の検査を徹底し、観客の収容人数は75%まで(リハーサル室やダンススタジオでの活動はインストラクターを含め4人までなら可能)
・ホテル、ゲストハウスで、1室内に4人まで、2ベッドルーム以上のスイートでは8人まで、結婚式に関する儀式は20人まで、ホテル隔離中の人物の隔離を徹底
・レストラン、ホテル、ジム、映画館などに追跡アプリ「安心出行」を要求(以下に別途詳細)
< 制限が継続される項目 >
・店内飲食、深夜0時~朝5時は禁止
・飲食店の収容人数は50%まで、1テーブルにつき4人まで
・飲食の際は必ずテーブルに着席し飲食中以外はマスク着用
・飲食店内のテーブル間は1.5メートル以上離す、または仕切りを設置
・公共場所での集まりは4人まで(ツアーや結婚式での例外を除く)
・公共場所(屋内、屋外)でのマスク着用(屋外運動時を除く)
・ホテルで隔離中の人物の訪問を禁止(家族やスタッフが食事を渡す際は室外に置く)
香港餐飲聯業協會(飲食業の協会)の会長は「少なくとも40~50%の予約延期またはキャンセルがあり、クリスマスピークシーズンに飲食業界は60億香港ドルの損失となる。宴会場の従業員は無給休暇を要求され解雇もあるだろう」と話しています。
バー&クラブ協会の会長は「バーは新型コロナ第4波の感染源となっていないのに、営業停止を余儀なくされた。政府はバー業界に助成金を支給すべきだ」とコメント。ランカイフォン協会も「非常に不公平だ。クリスマスのハイシーズンに50%の店舗が閉店するかもしれない」。パーティールーム協会は「誰もダンス活動のためにパーティールームを予約していないのに、不合理で不公平だ」と批判しています。
■レストランやジムなどに追跡アプリ「安心出行」を要求
レストラン、ホテル、ジム、映画館など政府から指定された店舗・施設は、遅くとも12月2日(水)までに追跡アプリ「安心出行」のQRコードの申請を政府へおこない、QRコード受け取りから2日以内に店舗入口または目立つ位置に設置する必要があります。対象店舗・施設には11月26日(木)に指示があるとのことです。
追跡アプリ「安心出行」は、市民がスマホアプリでQRコードをスキャンすることで、行動を記録し新型コロナ感染を追跡しやすくするためのものです。使用していれば、自分が訪れた場所で新型コロナ感染が確認された場合に通知を受け取るなどの機能があります。すでに10,000施設以上が参加。香港政府によると、市民(来店者)のアプリ使用は現時点では強制ではないが、インストールおよび使用が推奨されており、今後義務化する可能性もあるとのこと。
< 香港の新型コロナウイルスの感染状況 >
香港の新型コロナウイルス新規感染者数は昨日80人、感染者合計は5,782人、退院者合計は5,274人、死者合計は108人となっています。ダンス施設関連の感染者が先週末から急増しており合計187人となっています。