風邪が大流行、幼稚園は2週間授業を停止

更新日:2020年11月13日
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風邪流行

香港内で子供を中心とした風邪が大流行しているため、明日11月14日(土)から11月27日(金)までの2週間、香港のすべての幼稚園とチャイルドケアセンターが対面授業を停止します。

食物及衛生局のソフィア・チャン局長は「1,900人以上が何らかの症状を発症しており、171人からは上気道感染症(かぜ症候群)が確認されている。発症者のうち60%は幼稚園とチャイルドケアセンターに関連しており、幼児は衛生面に注意を払えないため感染拡大となる可能性が高い。一方、小学生以上は衛生面に注意でき、授業が複数に分かれているので学校全体での感染拡大は考えにくく対面授業の停止は必要ない。」と話しました。また、「子供は外出を控え、熱、喉の痛み、鼻水、咳などの症状がある場合は学校に行くべきではない。体調不良時は新型コロナの検査もおすすめする」とも話しています。

教育局は幼児教育について「電子機器を長時間使用させるオンライン授業は適していない。各幼稚園・チャイルドケアセンターには家庭学習の方法などを別途案内する」、幼稚園の職員へは「対面授業の停止中も、子供を預かることができるよう職員は勤務すべきだ」と案内しています。

香港の幼稚園協会の会長は対面授業の完全停止により、「子供の学習レベルに差が生じる。仕事を休まなければならない親がいる。オンライン授業の効率に限界がある」と懸念を示しています。

< 香港の新型コロナウイルスの感染状況 >
香港の新型コロナウイルス新規感染者数は昨日23人、感染者合計は5,431人、退院者合計は5,170人、死者合計は108人となっています。昨日感染が確認された23人のうち16人は海外からの帰国者で、7人は香港内感染、7人のうち6人は感染経路が不明とのこと。