新航空会社「大湾区航空」が人材採用を開始
香港で新規営業申請中の格安航空会社「大湾区航空(Greater Bay Airlines)」が、先週より人材採用を開始し話題となっています。大湾区航空は、深センの東海航空(Donghai Airlines)の会長である黄楚標(Wong Cho Bau, Bill)が設立した会社であり、黄楚標は中国の広東省出身で3歳から香港に居住、1985年に不動産業やホテル業の東海集団を設立、2006年に東海航空を開業し、深セン王、深センの李嘉誠と呼ばれています。
先日、キャセイドラゴン航空が営業停止を発表したことで、他の航空会社はキャセイドラゴン航空が運航していた40以上の路線の運航許可を申請することが可能となっており、大湾区航空も香港と中国、東南アジア、東アジアなどの路線を運航する計画があるようです。
この件について、毎週日曜日にテレビ放送されている討論番組「城市論壇(City Forum)」で、元フライトアテンダントの女性が「大湾区航空の出現と、キャセイドラゴンの廃止のタイミングが完璧すぎる。大湾区航空の道をあけるために香港政府が調整したのではないか。キャセイドラゴン航空で経験のある人材をすくい上げて採用するつもりでは?」などと話し、親中派議員のMichael Lukが「根拠のない陰謀論に惑わされるな」と否定したというやり取りも香港内で話題となっています。
< 香港の新型コロナウイルスの感染状況 >
香港内の新型コロナウイルス新規感染者数は昨日8人、感染者合計は5,304人、退院者合計は5,050人、死者合計は105人となっています。なお、25日(日)、湾仔エリアの20店以上のバーやレストランで警察による抜き打ち検査がおこなわれました。ソーシャル・ディスタンシングの決まりを守っていない利用客と経営者42人に罰金が科せられています。