香港政府が最低保証利率2％のiBondを発行

本日は、香港政府が年間の最低保証利率が2％の債券iBondを発行することが話題となっています。今週の天気と新型コロナウイルスの状況と合わせてお伝えします。

■香港が最低利率2％のiBondを発行
香港政府は、年間の最低保証利率が2％の債券iBondを19歳以上の香港ID保有者を対象に、Silver Bondを65歳以上を対象に、合計130億香港ドル分の発行を手配すると発表しました。iBondは最低10,000香港ドルから購入でき、利率は香港の消費者物価指数の平均インフレ率とリンクします。香港メディアThe Standardは「ローリスクでこれだけ利率が高いのは珍しい」として専門家が注目していると伝えています。

香港政府は2011年から2016年までiBondを発行しており、今回の発行は4年ぶりとなります。以前の最低保証利率は1％でしたが、最も配当が高かった2011年は6.08％、最も低かった2016年でも1.02％だったとのこと。iBondは、2016年までに合計600億香港ドル分、50万人以上が購入しました。

新型コロナの影響で香港は2ヶ月連続のデフレとなりましたが、iBondの購入者は、デフレが続いても6ヶ月ごとに配当を受け取ることができます。香港政府の財政司司長の陳茂波は「もし消費者物価指数がマイナスになっても投資家はiBondの最低利率を受け取れる。もしインフレになれば消費者物価指数の上昇と利益がリンクして、少なくともインフレと同等になる」と話しています。

さらなる詳細は本日午後の記者会見で香港金融管理局が発表するとのことです。

■明日は最低気温23度まで低下
北東季節風の影響で、今週は風が強く、気温は少し下がると香港天文台が予想しています。火曜日と水曜日は最低気温が23度、その後はもう少し暖かくなると考えられています。週末になると低気圧の影響で天気が不安定となるようです。

＜ 香港の新型コロナウイルスの感染状況 ＞
香港の新型コロナウイルス新規感染者数は昨日5人、感染者合計は5,114人、退院者合計は4,861人、死者合計は105人となっています。