政府の無料PCR検査が終了、32人が陽性
本日は、政府の無料PCR検査が終了し32人が陽性との結果が発表されたこと、助成金の申請数が1万件減少したとの話題をお伝えします。なお、香港の新型コロナウイルス新規感染者数は昨日14人、感染者合計は4,972人、退院者合計は4,635人、死者合計は101人となっています。
■政府の無料PCR検査が終了、32人が陽性
昨日、9月1日から始まった新型コロナウイルスの無料PCR検査が終了しました。検査を受けたのは人口の約4分の1となる178万人、陽性者は32人でした。呼吸器系の専門家Leung Chi-chiu教授は、「無料検査で、感染者を陽性と検出できたとしても、検査から結果が分かるまでに3~4日間かかっており、見えないところでの感染は断ち切れていない」と話しました。
■助成金の申請数1万件減少。解雇が理由か
香港政府が従業員給与の50%を計6ヶ月間助成する「雇用支援スキーム」の第2期(9~11月分)の申請が終了しました。申請数は18万4,723件となり、第1期(6~8月分)の申請数より1万件少なくなったとのこと。助成金を受け取るには従業員解雇をしてはならないとのルールがあるため、今後解雇者が増えるのではと考えられています。
香港中小企業協会の名誉会長Danny Lau Tat-pong氏は、「従業員給与だけでなく、家賃や諸経費の負担も考える必要があるため、助成金を受け取らずに解雇や閉業を選ぶ会社がある。特に観光業はその傾向だ」と話しました。OCBC Wing Hang Bank(華僑永亨銀行)の経済学者Carie Li Ruofan氏は、「失業率はさらに悪化し7%になりそうだ。しかし、(SARSの影響を受けた)2003年の8.5%までは悪化しないだろう」とコメントをしました。