来週から涼しく。今週は不安定な天気。
香港は来週から涼しくなりますが、今週は不安定な天気となるようですので傘をお忘れなくお出かけください。本日は天気のニュースと、キャセイパシフィック航空が助成金を申請しなかった話題、香港の映画館やアパレル大手が家賃滞納に苦しんでいる話題、最新の新型コロナウイルス関連の情報をお伝えします。
■来週から涼しく。今週は不安定な天気。
香港天文台(日本での気象庁)によると、今週は東風の影響や高層大気の乱れにより天気が不安定になり、今週末は低気圧が発達しスコールと雷が予想されています。また、来週にかけて気温が徐々に下がり、来週火曜日には最低気温が24度まで下がることが予想されています。
■キャセイ助成金を未申請、従業員解雇か?
香港政府は従業員給与の50%を計6ヶ月間助成する「雇用支援スキーム」を実施しています。第1期(6~8月分)の雇用支援スキームは終了し、第2期(9~11月分)の申請が昨日終了となりましたが、キャセイパシフィック航空とキャセイドラゴン航空からは第2期の申請がなかったようです。助成金を受け取るには従業員解雇が禁止されているため、多くのメディアが「10月に従業員解雇の予定か?」と報じています。
なお、キャセイパシフィック航空の2020年1月~6月の損失は98.7億香港ドル(約1,350億円)、従業員に無給休暇の取得を要求する状況が続いていました。また、キャセイパシフィック航空とその子会社は、第1期の雇用支援スキームで26,907人分の7億700万香港ドル(約97億円)の助成金を受け取っています。
金融アナリスト企業モーニングスターのアイヴァン氏は「経済的観点から考えれば、助成金の申請は再編プロセスを減速させるだけなので申請すべきではない。キャセイの株の大部分を香港政府が保有しているので、社会的責任を果たす必要もあるのでは」とコメントしています。
HSBC銀行に関しても第2期の助成金を申請していないようです。
■香港の映画館やアパレル大手が家賃滞納
コロナの影響で約1.5か月間の営業中止を強いられた映画館が、家賃滞納により大家に訴えられていると香港メディア「香港01」が伝えています。銅鑼湾タイムズスクエアの映画館UAでは1か月分の家賃191万香港ドル(約2,615万円)、太古コーンヒルのMCLシネマでは2か月分の家賃161万香港ドル(約2,205万円)に関して訴えられているとのこと。
香港01は、太古コーンヒルシネマの大家である恒隆地產にインタビューをしており「MCLに対し、家賃の値下げの提案をしており、引き続き解決に向け相談していく」と話したことを伝えています。
また、アパレル有名店I.Tも家賃滞納しており、大家の恒隆地產から24回にわたり訴えられていることが分かりました。金額は34万(約465万円)~140万香港ドル(約1,910万円)となっています。
< 香港の新型コロナウイルスの感染状況 >
香港の新型コロナウイルス新規感染者数は昨日19人、感染者合計は4,958人、退院者合計は4,630人、死者合計は100人となっています。香港大学の内科学系臨床教授の孔繁毅は、新規感染者がゼロになるまで4~6週間かかると予想。また、政府アドバイザーの許樹昌はワクチン接種について、2021年末から2022年初めまでに香港の人口の60~70%が受けられるとの見通しを示しました。