香港は鬼節(盂蘭節)、不思議な光景がみられます

更新日:2020年08月28日
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盂蘭盆会

8月19日~9月16日(旧暦7月)まで、香港は日本のお盆にあたる「鬼節(盂蘭節)」となります。あの世の門が徐々に開き、鬼(日本の幽霊に相当)がこの世にやってくる期間であり、9月2日はあの世の門が完全に開く鬼節のピーク日となります。

通常は、各地でゴーストフェスティバルが開催され、紙で作られた巨大な鬼王が出現するのですが、今年は新型コロナウイルスの影響で大規模イベントが軒並み中止となりました。

しかし、鬼節(盂蘭節)の見どころはゴーストフェスティバルだけではありません。あの世からやってくる鬼(幽霊)が人間に危害をあたえないようにと祈りを込めて、街の道路のあちこちで鬼へのお供え物(果物とお線香)、紙で作った服やお金を燃やして鬼に届ける習慣が見られます。特に、あの世の門が完全に開く9月2日(旧暦7月15日)前後である今週末から来週にかけて、この光景が多くみられます。

■鬼節(盂蘭節)での禁忌事項以下にご紹介します。
・街に散らばる灰を踏んで自宅に持ち帰らない。(運気が下がる)
・紙を燃やす様子を撮影しない。(鬼が写る可能性があり縁起が悪い)
・供物に触れない、近くでは静かにする。(鬼の邪魔になるため)
・夜に洗濯物を干さない。(服の揺れが鬼への手招きに見えるため)
・壁沿いを歩かない。(鬼は壁沿いの涼しい場所で休憩している)
・路上のお金を拾わない。(鬼があの世への通行料に使う可能性がある)
・ご飯に箸を刺してはいけない。(お線香のようで鬼が寄ってくる)
・人に呼ばれた気がしても振り向かない(鬼に呼ばれている可能性)