新型コロナ感染増加、休校やレストラン規制の検討

更新日:2020年07月09日
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コロナ第3波

香港内で海外渡航歴のない市民の新型コロナウイルス感染が増加しています。昨日新たに感染が確認された24人のうち、5人は海外からの帰国者、5人は感染経路不明者、残り14人のうち8人は黄大仙(ウォンタイシン)の老人ホームの入居者およびスタッフ、6人は彩虹(チョイフン)のお粥店や佐敦(ジョーダン)の茶餐廳(香港式大衆食堂)に関係していることが分かっています。現時点での感染者合計は1,323人、退院者は1,167人です。

また、少なくとも13か所の学校の生徒または生徒の家族が感染しており、昨日から休校、オンライン授業への変更、夏休みの前倒しなどの対応がおこなわれています。香港政府の衛生署は、生徒の感染が確認された学校には14日間の休校を推奨するとしていますが、ガイドラインが統一されていないため学校側は各自で対応を決定しているようです。

政府アドバイザーで微生物学者の袁国勇は、新型コロナウイルス感染の増加に関して、「父の日(6月21日)あたりの規制緩和の影響が出ている。政府は再び規制を強めるべき」と話す一方、「学校は休校にする必要はない」と話しています。食物及衛生局の局長のソフィア・チャンは、レストランやエンターテインメント施設に関する規制に変更を加えるかどうかについて「7月16日までに発表する」としています。

なお、香港大学感染・伝染病センターの総監督の何栢良によると、従来の武漢型「D614」ウイルスより感染力が3~9倍強いとされる「G614」ウイルスが香港でも3月から上陸しているとのこと。何栢良は、市民は引き続きマスク着用を心掛け、政府はレストランの人数制限などの強化をおこなうべきだと話しています。