新型コロナ、香港の今後と経済の行方
本日は、香港政府の新型コロナウイルスに関連する今後の対応と、財政司司長が伝えた香港経済の行方などが話題になっていますので以下に伝えます。また、香港での新型コロナウイルスの新たな感染確認は2日連続でゼロ、現時点での感染者合計は1,040人、死者は4人、退院者は874人となっています。
■新型コロナ、香港の今後について
香港政府のアドバイザーで、微生物学者の袁國勇(ユエン・コック・ヤング)が、「香港内での感染が14日間みられていないので制限措置は緩めて良いだろう。今後1~2年は感染が増えれば再び制限を強化するなどを繰り返せば良いだろう。映画やコンサート会場ではマスクをすれば安全だが、レストラン、バー、ジムは、人から人への感染を減らす方法が見つかるまでは制限を緩めるべきではない」と各メディアの記者に伝えました。
また、香港政府は来週から、洗濯して60回使えるマスクを市民に配布していく予定があるようです。袁國勇は「集団感染はレストラン、カラオケ、バー、ジムなどでマスクをしていなかった人たちの間で発生しているためマスク着用は重要だ」とコメントをしましたが、市民からは「遅すぎる。この数ヶ月でマスク購入に5,000香港ドル(約68,800円)使った。今、マスクは薬局で購入できるので、あまり助けにならない。」などの批判的なコメントも寄せられています。
■香港経済の行方。製造業は20%失業
昨日、香港政府の財政司司長の陳茂波(ポール・チャン・モー・ポー)が、自身のブログで「香港のGDP成長率がマイナス4~7%に落ち込むとの予測がある。1960年代以来最悪になる可能性もある」と伝えました。
製造業の労働組合「製造業總工會」も、4月21日から4月27日まで、1,100人を超える会員にアンケート実施。「失業した(20%以上)」、「収入が減った(約20%)」、「無給休暇を取得している(13%)」との回答結果を得たことを伝えています。