検疫違反者3人に禁固3ヶ月の実刑
香港内の新型コロナウイルスの感染者は、昨日から42人増え計683人、うち退院者数は123人となっています。2週間で500人以上増えており、香港大学の微生物学者の袁教授は「2,000人まで急増するかもしれない」と心配しています。本日は、検疫違反者に禁固3ヶ月の実刑が言い渡されたことや、香港人の月給中央値が14,000香港ドル(約19万6,000円)となる予想が話題です。日本が香港人のビザ免除停止を4月30日まで延長したことや衛生署が喫煙者に注意喚起したことも合わせてお伝えします。
■検疫違反者3人に禁固3ヶ月の実刑
検疫違反で裁判がおこなわれた3人にそれぞれ10日~3ヶ月の実刑判決が言い渡されました。1人目は、3月8日に中国の深圳湾から香港に入境し隔離対象となった31歳男性で、偽の住所を記入していたことで検疫違反となり禁固3ヶ月。2人目は2月10日に香港に入境した41歳男性で、深水埗の自宅で隔離を命じられていましたが「退屈なので中国に遊びに行こうとした」ところ逮捕され禁固6週間。3人目は2月8日に香港に入境した37歳男性で、「病気の母に会いに中国に行こうとした」ところ逮捕され禁固10日間の判決が言い渡されました。
■即罰金、5人以上の集まりを警察が巡回
4月11日までの14日間、公共の場所での5人以上の集まりが禁止されていますが、キャリーラム行政長官は先ほどの記者会見で、「警察が巡回しており、警告なしに2,000香港ドル(約2万8,000円)の罰金通知書を発行する可能性がある」と発表しました。
■香港人の月給中央値14,000香港ドルと予想
香港政府は昨日、2019年の香港人の月給中央値を18,200香港ドル(約25万4,800円)、前年度比3.8%増と発表しました。しかし、香港浸会大学の人材戦略・開発センター葉偉光博士は「このデータは2019年5~6月のもので、デモや新型ウイルスの影響が含まれていない。2020年は20%減の14,000香港ドル(約19万6,000円)になる可能性がある」と述べました。
■衛生署が喫煙者に注意喚起
香港政府の衛生署は、喫煙者が新型コロナウイルスに感染すると非喫煙者に比べて重篤な合併症が発生しやすいとの注意喚起をおこないました。さらに喫煙者は喫煙する時に手で顔に触れやすく感染の可能性が高いとして、今すぐに喫煙をやめるよう呼び掛けています。
■日本が香港人のビザ免除停止を4月30日まで延長
日本政府は、今月末までとなっていた中国や香港に対する発給済みのビザ効力停止を、4月末まで延長すると発表しました。また、香港人のビザ免除措置の停止も4月末まで延長となります。