香港内での感染者が増加
香港内の新型コロナウイルスの感染者は、昨日から43人増え計453人、うち退院者数は110人となっています。ランカイフォンのバー「Insomnia」などで演奏していたバンドや関係者16人が感染したこともあり、尖沙咀や湾仔の系列店「All Night Long」、「Dusk Till Dawn」、「Centre Stage」の利用客や従業員100人以上が検疫対象となる予定です。All Night Longを利用していた22歳の女性警官からも感染が確認されました。
その他にも、尖沙咀にあるジム「Goji Studios」の利用者、沙田の「ハイアットリージェンシーホテル」のスタッフから感染が確認されており、どちらの施設も14日間閉鎖となっています。
本日、注目されている香港ニュースは以下となります。
■中国政府、明日よりビザ保有者の入国も停止
中国政府は28日午前0時より、現在有効なビザや居留許可を持っている外国人への入国も停止すると発表しました。日本に一時帰国していた中国駐在員も中国に戻れなくなります。ただし、「外交、公務、礼遇、C(乗務員)」のビザは影響を受けないとのことです。中国は新型コロナウイルスの現状を鑑みて、多くの国の方法を参考とし、やむを得ず措置に踏み切ったと述べています。
■湖北省から558人が香港に戻る、検査やリストバンドは不要
一昨日、中国の湖北省が2ヶ月ぶりに交通封鎖を解除したことで、558人の香港居住者が香港に戻りました。香港政府の食物及衛生局は、「湖北省から戻った人々は海外からの帰国者に比べて感染リスクが低いため、ウイルス検査や電子リストバンドは要求しない。自宅で検疫しているかは、携帯電話で確認ができる」と述べました。
現時点で、中国本土からの入境者は14日間の自宅隔離となり、WhatsAppまたはWeChatで位置情報を報告するルールとなっています。これに対して感染症の専門家ジョセフ・ツァン氏は「なぜ欧米と中国で対応基準が違うのか理解できない。湖北省から戻った人々にもウイルス検査や電子リストバンドを要求すべき」と訴えています。
■アルコール提供禁止の案が却下される可能性
香港メディアThe Standardが「香港政府がレストランやバーなどでのアルコール提供禁止の案を却下し、人が集まる場所での人数制限をする」と伝えました。香港メディア星島日報では「早ければ本日の行政会議で詳細が発表される可能性がある」と伝えています。
■ディズニーランド横に隔離施設建設
食物及衛生局の副局長が「将来的にディズニーランド横の政府敷地、西貢(サイクン)の戶外康樂中心と鯉魚門(レイユームン)公園度假村の政府敷地に1,000戸以上の隔離施設を建設する」と発表。7月には工事が終わり、完成施設から利用が始まるようです。なお、現在の隔離施設1,650戸の使用率は50%となっているようです。