明日は祝日で猛暑日、ドラゴンボート祭りも開催
明日6月7日(旧暦で5月5日)は「端午の節句」、別名「龍船節(ドラゴンボート・フェスティバル)」であり、香港の会社や金融機関がお休みとなります。各地で伝統的な手漕舟によるレースが開催され大盛り上がりとなる祭日です。最高気温が33度で非常に暑い日になると予想されていますので外出の際はご注意ください。また、暑い休日にプールやビーチを訪れる方も多いと思いますが、香港ではライフガード不足が問題となっていますので安全面にもお気をつけください。
香港では、端午の節句にはドラゴンボートのほか、「ちまきを食べること」が主な風習として伝えられています。ちまきを食べるのは、中国戦国時代の楚の詩人・政治家であった「屈原」が、王国の将来に絶望し入水自殺を図った5月5日に、彼を慕う国民がちまきを川に投げ入れて、魚が屈原の遺体を食べるのを制したのが始まりと言われています。また、ドラゴンボート・フェスティバルの開催は、当時ドラゴンボートに乗っていた漁師が競って屈原を助けようとした事がきっかけと言われています。
6月7日のドラゴンボート・フェスティバルのレースは赤柱(スタンレー)、大澳(タイオー)、香港仔(アバディーン)、長洲島(チュンチャウ)、西貢(サイクン)、沙田(シャーティン)、大埔(タイポー)などで朝8時頃から開催予定で、入場料などはかからないので、ご興味のある方は訪れてみてください。また、その翌週6月14日~16日には別途「ドラゴンボート・カーニバル」が中環(セントラル)ハーバーフロントで開催され、こちらは日本から「東京ドラゴンボートチーム」と「沖縄ドラゴンボートチーム」の参加が決まっている点に大注目です。
香港の気温について、香港天文台は南シナ海北部上空に発生した高気圧の影響で数日間は非常に暑い日が続くと発表しており、本日の時点で熱中症の危険性を警告する「酷熱天気警告」が発令されています。今日から明日にかけて地域によっては33度を超える猛暑が予想されていますので、体調管理には十分お気を付けください。
また、冒頭でも述べましたが香港では毎年ライフガード不足が問題となっており、ここ数年は公営プールやビーチがオープンできない場所が続出するという問題が発生していました。今年度も人材不足が続いており、4月の時点でフルタイム雇用のライフガードは1,647名で、そのうち332名は非公務員の季節労働者ですが、ピークシーズンの6~8月には約800名の季節労働者が必要になると香港政府は見積もっています。香港政府は非公務員の季節労働者の給与や待遇を上げることで求人を強化すると発表しています。