40年前に比べ不動産100倍、食費30倍、MTR運賃4倍

更新日:2019年04月08日
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MTR値上げ

香港の地下鉄MTR は2019年夏に3.3%の運賃値上げを計画しており、MTR会長のフレデリック・マ(馬時亨)は「40年前から現在までに、不動産価格は100倍、食費は30倍、賃金は10倍、MTR運賃は4倍の物価上昇をしてきた」と記者会見で発言し、MTRの値上げ率は相対的に小さいことをアピールしました。

フレデリック・マ会長は「私が働きだした46年前の月給は1,600香港ドル(約22,720円)だったが現在の労働者賃金は約10倍、繁華街のアパート価格は1スクエアフィートあたり約200香港ドル(約2,840円)だったが現在は50~100倍、セントラルでの外食費は30倍以上になった。」そして「MTRの九龍湾~観塘の運賃は1979年は1香港ドルだったが現在は4.60香港ドルである。」とコメント。また、MTRの運賃値上げは市民からの否定的意見が多いとメディアで取り上げられることがあるが、この点に関しては、「政府が主要株主であるため、批判の対象となりやすい。」と話しました。

なお、MTRは2018年6月にも運賃値上げを実施しており、昨年は「MTRは不動産収入などで多くの利益を出しているため値上げは不要では?」といった不定的意見が市民から出ていたようです。