世界一生活コストが高い都市1位に香港が選ばれる
更新日:2019年03月20日
英経済紙エコノミストの調査部門EIUが「世界生活費調査2019」の結果を発表し、世界一生活コストが高い都市に、香港、シンガポール、パリが選ばれました。3つの都市が同率1位となるのは30年以上にわたる調査史上初となるようです。
生活費調査は世界133都市を対象に、食料品、お酒、タバコ、衣料品、日用品、家賃、交通費、光熱費、学費、遊興費などの価格を調べ、ニューヨークの物価を基準「100%」として比較しています。
物価の高い都市、上位10の結果は以下のとおりとなっています。()内はニューヨークとの比較。
1位 香港、シンガポール、パリ(107%)4位 チューリッヒ(106%)
5位 ジュネーブ、大阪(101%)
7位 ソウル、コペンハーゲン、ニューヨーク(100%)
10位 テルアビブ、ロサンゼルス(99%)
最も生活費が安い都市(133位)にはベネズエラの首都カラカスが選ばれました(15%)。また、昨年とのランキング差(生活費上昇)が特に大きい都市は以下のとおりとなっています。
33位上昇 ニューカレドニアのヌメア(53位→20位)(87%)29位上昇 ブルガリアのソフィア(119位→90位)(58%)
20位上昇 モロッコのカサブランカ(112位→92位)(57%)
15位上昇 オマーンのマスカット(107位→92位)(57%)
13位上昇 UAEのアブダビ(62位→49位)(76%)
13位上昇 ケニアのナイロビ(77位→64位)(69%)
12位上昇 アメリカのサンフランシスコ(37位→25位)(85%)
12位上昇 サウジアラビアのリヤド(117位→105位)(54%)
11位上昇 アメリカのヒューストン(41位→30位)(82%)
10位上昇 マレーシアのクアラルンプール(98位→88位)(59%)
ちなみに、去年はシンガポール1位、パリは2位、香港は4位となっていました。EIUは調査結果について、企業が従業員に海外出張や駐在をさせる際に手当額を算出するのに役立つと案内しています。