西営盤の幽霊屋敷「高街鬼屋」で警備員が謎の死
更新日:2019年02月12日
昨日、西営盤(サイインプン)にある心霊スポット、そして香港第一級の歴史的建造物である「高街鬼屋(ハイ・ストリートの幽霊屋敷)」で、56歳の男性警備員が死亡するという奇妙な事故が発生し、香港内で大きく報道されています。
< 高街鬼屋の歴史 >・1892年に完成し外国人看護師の宿舎として利用。
・1939年に精神病院の女性病棟となる。
・1941年から1945年の第二次世界大戦中に日本軍が占領。
(日本軍が処刑場として利用していたとの噂がある)
・1945年、戦後は再び精神病院として運営される。
・1971年から1998年まで空きビルとなる。
・1998年から現在まで西営盤コミュニティーセンターとして運営。
今回、死亡した警備員の男性は、休暇申請をしていた別の警備員の代わりに日曜夜11時から深夜勤務をしていましたが、朝8時になっても連絡が取れないことに家族が気付き警察に通報。約2時間後に高街鬼屋で意識不明の状態で発見され死亡が確認されました。心臓病や喘息持ちであったとの情報があり、死亡の原因は現在調査中とのことです。
高街鬼屋の幽霊話は主に、空きビルとなった70年代以降に始まったと言われており、香港市民の噂によると「悲惨な叫び声を聞いた」「建物の景色が急に変わり日本軍が処刑をしている情景が見えた」「建物内を探検していた人が帰ろうとしたら門が消えていた」などが伝わっています。また、香港映画「江湖(Blood Brothers)」のロケ地として使用された際にはスタッフが「変なおじさんが急に現れて消えた」と言い俳優のエリック・ツァン(曾志偉)の要求でお祓いがおこなわれたという話も残っています。
写真のように高街鬼屋は荘厳で美しい初期バロック様式の建築物であり、ファサード(正面)部分は保存され香港の第一級の歴史的建造物として認定されています。