アフリカ豚コレラにより豚肉価格が上昇中

更新日:2018年12月27日
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アフリカ豚コレラ

現在、中国各地でアフリカ豚コレラが蔓延しています。広州市ではアフリカ豚コレラが確認されたと中国農業農村省が12月22日に発表、香港近郊の珠海市や恵州市でもすでに感染が確認されており、香港への豚肉の供給や価格にも影響が出始めています。

中国の税関を管理する中国海関総署の発表によると、香港へ生きた豚を輸出できる中国国内の養豚場154か所のうち、12月26日現在、広東省17ヶ所、江西省2ヶ所、湖北省1ヶ所の計20ヶ所が香港への豚肉の輸出を停止。香港への生きた豚の輸入量は、今月のピークだった4,842頭(12月5日)と比べて、12月26日には56%減の2,135頭となっています。

現在、香港の飲茶メニューに欠かせない豚レバーの価格1斤(約600g)あたりの価格は、20香港ドル(約284円)から26香港ドル(約370円)へと上昇。またミシュラン1つ星で有名な添好運點心專門店(深水埗店)では、豚レバーの供給量が日に日に減少し、午後2時には人気メニュー「豚レバー米粉クレープ(腸粉)」が売り切れるなどし、責任者の麥桂培さんは「新鮮な豚レバーが手に入らなくなったら、関連するメニューはしばらくやめる。冷凍物を使う気はない」と香港メディアに語っています。

また、日本でも豚コレラが発生しているため、今後一部の日本産の豚肉は輸入停止となる可能性もあり、香港では需要が高まる2月の旧正月に向け、豚肉の価格がまだまだ上がるのではないかとの懸念の声も出ています。なお日本農林水産省ホームページによると、豚コレラは人に感染することはない、とのことです。