香港発の航空券が最大1,624香港ドル値上げされた
11月に香港空港発の航空券を購入した方は、これまでよりも最大1,624香港ドル(約23,629円)高い価格で航空券を購入していたようです。これは11月1日から各航空会社が香港政府機関(民航處)の承認なしに燃油サーチャージ価格の自由設定が出来るようになったためです。香港発の航空券を購入する際は注目してみてください。
香港メディアSCMPは香港発往復チケットの燃油サーチャージ調査をおこない、84社の航空会社のうち36社が値上げをしていることを報告。最も値上げの大きいガルーダ・インドネシア航空は1,624香港ドル(約23,629円)、キャセイパシフィック航空やキャセイドラゴン航空を含む10社は中~長距離フライトで1,304香港ドル(約18,973円)の値上げをしており、その他にも日本航空では短距離フライトで468香港ドル(約6,809円)値上げをしていたようです。
一方、値上げを実施していない航空会社はブリティッシュ・エアウェイズ、カタール航空、フィンエアー、カンタス航空、ユナイテッド航空、ルフトハンザドイツ航空、シンガポール航空などの36社。値上げの情報を開示していない航空会社は12社あったと報告されています。
SCMPから取材を受けた業界関係者は「現時点では競合他社の動向を観察している航空会社が多い」と回答しています。
燃油サーチャージ価格を自由設定できるようになったことで不安を抱える航空会社も少なくありませんが、香港政府の民航處は「各航空会社は価格設定において自由な決定が許されるべきで、競争の促進は重要。」とコメントしており、消費者委員会は「消費者は航空会社を比較し安いチケットを選択し、航空会社も顧客獲得のために値下げして競争がおこなわれる。」とコメントしています。