超大型台風26号 香港に接近の可能性も
更新日:2018年10月26日
昨日、観測史上最強の勢力でサイパンなど北マリアナ諸島を直撃した超大型台風26号「イートゥー(玉兎)」が、今後は香港の南の海上に進む可能性があるとメディアが伝えています。香港天文台主任の彭志健氏によると、この先数日は西へ進み、その後の進路は今週末以降に判明するとのこと。引き続き台風情報にご注意ください。
台風26号「イートゥー」は、つい先月香港に深刻な被害をもたらしたスーパー台風22号「マンクット」と同規模。NHK国際放送局気象アンカーの森さやか氏によると、台風26号がサイパンなどを直撃した時の中心気圧は905ヘクトパスカル、最大風速は60メートルで、北マリアナ諸島における観測史上では最強の台風となったとのことです。
香港の台風シーズンは7~9月がピークであると考えられていますが、香港天文台台長の岑智明氏は以前、「地球温暖化の影響により海の温度がまだ高いので、10月、11月でも台風ができる可能性がある」と市民に注意を呼び掛けていました。
なお、台湾中央気象台は、「今後の海の温度次第では台風の発達が進まない可能性もあるが、今後の規模と進路については来週火曜日(30日)がポイントとなるだろう」と話しています。今後しばらくは台風情報に十分ご注意ください。
今回の台風名称「イートゥー(玉兎)」は中国が提案した名称で、民話に登場する月のうさぎを指すそうです。日本のニュースでは「イートゥー」と表記されていますが、海外では「Yutu」と表記され「ユートゥー」と発音されています。