香港と中国44都市を結ぶ高速鉄道が9月23日開通

香港の西九龍から中国本土の広州南をつなぐ高速鉄道「広深港高速鉄道」が9月23日に開通し、中国本土の高速鉄道ネットワーク経由で44都市へ直通が可能になることが香港政府と鉄道会社により正式に発表されました。西九龍から広州南までは最短48分で到着し、上海までは最短8時間17分、北京までは最短8時間56分で移動が可能となります。

西九龍から直通で行ける中国の44都市は、短距離6都市（広深港高速鉄道）と長距離38都市に分類されています。短距離に関しては1日最大114往復、長距離の上海や北京に関しては1日1往復が予定されており、1日80,100人の利用者が見込まれています。

以下に、発表されている主要20都市への香港からの運賃をお伝えします（二等席運賃）。運賃は中国元と香港ドルの為替レートにより変動するためご注意ください。

短距離：
福田　78香港ドル
深圳北　86香港ドル
光明城　109香港ドル
虎門　205香港ドル
慶盛　213香港ドル

広州南　247香港ドル

長距離：
汕頭　216香港ドル
廈門　309香港ドル
福州　401香港ドル
長沙　608香港ドル
桂林　436香港ドル
武漢　780香港ドル
南昌　790香港ドル
貴陽　619香港ドル
鄭州　998香港ドル
杭州　1,075香港ドル
昆明　863香港ドル
石家荘　1,151香港ドル
上海　1,159香港ドル

北京　1,239香港ドル

これまでは香港から中国の都市に列車移動する際、中国の高速鉄道ネットワークに乗り継ぐためには紅磡駅発の高速鉄道で広州東まで約2時間かけて移動した後、広州東から広州南まで地下鉄などを利用して約1時間移動する必要があったため、広深港高速鉄道の開通で大幅に時間短縮が可能になります。

運輸及房屋局局長の陳帆氏は「香港の歴史的瞬間。中国本土で働く香港人が増加する中、広深港高速鉄道は商業や観光業などの長期的な発展に貢献するだろう。」とコメント。なお、記念すべき始発は9月23日午前7時に西九龍から深圳北に向けて発車予定。また、9月1日と2日には西九龍駅の見学が開催されます（20,000人限定で事前にチケット入手が必要です）。