地下鉄で男性同士が喧嘩、親指が噛みちぎられる

更新日:2018年06月22日
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昨日、朝のラッシュアワーの地下鉄内で体がぶつかったとして乗客の男性同士が喧嘩となり、一人の男性が親指の一部を噛みちぎられました。親指の一部は事件発生の旺角(モンコック)駅から5駅離れた中環(セントラル)駅で発見され、再接着のために病院に運ばれました。手術が成功したかは分かっていません。

香港メディアSCMPによると、今回の事件は昨日の午前9時頃に発生。太子(プリンスエドワード)駅から旺角(モンコック)駅に向かうMTR荃湾線の車両内での口論からはじまり、Tong氏(64歳)がYu氏(54歳)の顔面を殴ったことに対し、Yu氏がTong氏の親指(約1センチメートル)を噛みちぎったようです。その後、旺角駅のホームで喧嘩が続きましたが、駆けつけた警察官と救急隊員により両名とも公然の場での喧嘩で逮捕され、怪我の治療のために油麻地(ヤウマーテイ)の病院に搬送されました。親指を噛みちぎられたTong氏は中環(セントラル)から親指の一部が運ばれ、再接着の手術がおこなわれたようです。

整形外科医Poon氏は指の再接着手術の成功確率について、「通常、切断された指は3~4時間以内であれば再接着が可能だが、今回は口腔内細菌や地下鉄車両内の細菌に感染している恐れがあり、手術が成功する可能性は高くはない。また、噛みちぎられた指はナイフで切断された指より手術が難しい。」と解説しています。

香港警察が発表している統計によると、香港では2018年1月~4月の間で1,138件の深刻な暴力事件が発生しており、昨年よりも2.1%増加しています。香港は世界的に治安のよい地域ですが、街中での暴力事件などには巻き込まれないようご注意ください。