不吉な数字「4」やラッキナンバー「8」で始まる電話番号解禁

更新日:2018年02月06日
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香港 数字

昨日、香港政府の通信事務管理局が「4」「7」「8」から始まる新たな携帯電話番号1060万個の割り当てを今月より開始すると発表しました。「死」と発音が似ていて不吉な数字とされる「4」、男性器を表すスラングと発音が似ていて人気のない「7」、お金が儲かる「発」と発音が似ていてラッキナンバーとされる「8」となっており、通信事業者や市民から様々な声が上がっています。

今回の新規番号割り当ては、香港の携帯電話番号が早ければ2018年中に枯渇するとの予想に基づいて決定されています。香港は世界の中でも携帯電話の普及率が高い地域であり「人口730万人に対して1820万個の携帯電話契約者がいる」と2017年9月時点で確認されており、今後も需要が拡大するとの見通しがありました。

今回の発表を受けた通信事業者からは「香港では4を含む階が存在しない建物があるのと同様、4で始まる携帯電話番号の販売は困難」、「7で始まる番号は、ポケベルの番号としてすでに普及していたため反対はしない」などの反応があるようです。一方、香港市民の中には「最近はそこまで迷信深い人は減っている」とコメントしている人もいました。

これまで香港では携帯電話番号は「5」「6」「9」、固定電話番号は「2」と「3」、キャリア向けには「1」から始まる番号が割り当てられていました。携帯電話番号を一桁増やして、9桁にするべきとの意見もあったようですが、ネットワークやデータベースのアップグレードに膨大なコストがかかり社会的混乱も生じるとの理由で見送られているとのこと。他には、ポケベルに割り当てる予定だった番号を2021年に携帯電話に割り当てるとの対応も検討されており、それが実現すれば2029年までは十分な番号数が確保できると予想されているようです。