地下鉄MTRに女性専用車両設置の要求高まる

更新日:2017年11月24日
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女性専用車両

香港の地下鉄MTRで、痴漢や盗撮などの被害が増加していることから、立法会の女性議員エリザベス氏が「女性専用車両を設置すべきだ」と強く提案しました。

香港市民は以前より女性専用車両の設置を求めていますが、MTRの運営会社は2016年10月に「ラッシュアワー時の乗客整理が困難になるため、女性専用車両の設置の予定はない。」と回答しており、2017年7月にも香港の政党DABが「女性専用車両の試験運行を実施してみてはどうか。」と提案しましたが、これに対しても「試験運行の予定はない。」と回答していました。今回のエリザベス氏による再提案が受け入れられることを多くの香港市民が期待しています。

また昨日、39歳男性が起こした盗撮事件に対する裁判が開かれ、6週間の禁固刑という判決が下されました。この男性は盗撮犯罪の常習犯であり、スマートウォッチでスマートフォンを遠隔操作し3ヶ月で25枚の写真や4つの動画を撮影していたようです。

なお、香港の政党DABが実施したアンケート調査では、35%の女性がMTRで痴漢行為を受けたことがあると回答し、うち約90%が警察には届け出できずに黙っていたと回答していたそうです。