香港の水事情 来年度から値上がりも

更新日:2017年11月22日
LINEで送る
Pocket

香港水事情

香港生活で欠かすことのできない中国広東省から輸入されている「水」ですが、来年度からの水の売買契約(2018年~2020年)が結ばれ7%の値上げとなることが分かりました。

香港は、香港内の水源地だけでは生活用水が賄えないため、1960年から生活用水の70~80%を広東省東江(Dong Liver)に頼っています。水の売買契約は3年毎に広東省の政府と結んでおり、今年も前回と同様に年8.2億立方メートルを上限とした契約を結びました。東江の水源地は中国国内の一級保護区で国際基準を満たす水質となっています。

広東省から購入した水は、深センと香港をつなぐ巨大な水道管によって香港の貯水池まで運ばれ、この水道管はホンハムと羅湖をつなぐ列車から見ることができます。以前は船で水を運んでいましたが輸送過程での水質低下が課題にあり、2003年以降は巨大水道管の完成により水質は大幅に改善されたそうです。

なお、香港に輸入された水は、香港政府が設置をした水質監視システムで24時間の監視がおこなわれ安全が確保されています。水質結果は香港政府ウェブサイトからも確認ができます。