仮想通貨運営会社の銀行口座が続々閉鎖へ
ビットコインなどの仮想通貨に関連するビジネスをおこなう香港企業の銀行口座が次々に強制閉鎖されており香港内で大きな話題となっています。
香港メディアSCMPのインタビューを受けた2013年設立のGatecoin(ゲートコイン)社は、「ビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨を法定通貨に交換するビジネスをしていたが、2017年9月15日に取引銀行の恒生(ハンセン)銀行から電話があり、説明なく口座が停止された。別の取引銀行である富邦(フボン)銀行からも、1日の取引限度額を極端に低く設定され実質的に利用不可能の状態になった。事前通知なしに口座が停止されたのは初めてのことだ。」、「2~3ヶ月ペースで顧客が3倍に増えていたのに入出金の自由がなくなりタイミングは最悪。銀行ポリシーを遵守していたので非常に残念だ。」、「今後は、ヨーロッパなど他国で口座開設をし、ビジネスを継続しようと努めている。」、「香港政府は日本を見習うべき。日本政府は9月に正式に仮想通貨取引所を承認している。」などとコメントを残し、香港内の仮想通貨ビジネスへの問題を指摘しました。
今回の出来事によりGatecoin社の顧客からは、入金をした財産が失われるのではないかと不安を感じ、警察への通報や相談が相次いでいるようです。
なお、ビットコインは2009年に運用が開始され、2011年時点での1ビットコインの価値は約0.3米ドル。2013年に米国上院委員会の公聴会で「仮想通貨は合法的な金融サービス」と発表され1ビットコインの価値は900米ドルを超え、その後下落・上昇を繰り返し、本日2017年11月20日には1ビットコインの価値が8,000米ドルを超えました。現在、多くの企業がビットコインを含めた仮想通貨ビジネスに参入しています。