香港空港 顔認証で自動ゲート出国が可能に
更新日:2017年10月10日
旅行・出張者が顔認証システムで出国ができる「Smart Departure(スマート・ディパーチャー)」を香港国際空港が採用しました。本日からサービスが開始されており、事前登録が不要で自動ゲートにより出国が可能となりました。出国審査の時間を大幅短縮できるとして注目されています。
Smart Departureは、日本を含む74ヶ国のICチップ入りのパスポート所有者が対象となっており、11歳以上が利用できます。日本のパスポートの場合、2006年3月以降のパスポートがICチップ入りであり、Smart Departureの利用が可能です。
Smart Departureの利用方法は以下の通りであり、申し込みなどは不要です。 1.香港入国の際、顔写真の撮影がおこなわれ登録されます。2.Smart Departure対象者を示す「SD」のロゴ入りの入国スリップ(写真参照)が渡され入国完了。
3.香港出国の際はSmart Departureと表示された自動ゲートで顔認証をおこない出国が完了。
香港イミグレーションのレイモンド氏は「顔認証システムはすでにドイツやオランダなどで採用されており、その精度は99%を超えているため指紋認証の精度に匹敵している。ただし、滞在中に顔を負傷したり美容整形をおこなった場合は認識できないことがある。なお、帽子、眼鏡、マスクなどは外して利用してください。」とコメントしました。
本日の時点で香港国際空港には10つのSmart Departureゲートが設置されており、今後もさらにゲート数が増える予定とのこと。香港訪問の際は、便利ですので早速利用してみてはいかがでしょうか。
なお、香港ID保持者についてはこれまで通り、香港IDカードにて自動ゲート「e-道(e-channel)」での指紋認証にて出入国となりSmart Departureの利用はできません。