香港のビーチ10ヵ所が閉鎖

更新日:2017年08月07日
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香港のビーチ10ヵ所が閉鎖

8月6日(日)の午前、香港の多くのビーチに白い粒状の物体が大量に流れ着き、香港にある10ヵ所のビーチが閉鎖となりました。調べにより白い粒上の物体は、8月3日(木)に中国の珠江デルタの海上で船同士の衝突事故によって流れ出したパーム油の固まりであることがわかり、現在、香港政府の環境保護署や各環境保護団体により清掃活動が進められています。

現在閉鎖となっているビーチは以下の10ヵ所であり、香港政府の娯楽・文化事務署は赤旗(遊泳禁止)を発令しています。また、清掃にかかる期間はまだ明らかになっていません。

・香港島 : 浅水湾(レパルスベイ)、中湾(ミドルベイ)、南湾(サウスベイ)、舂坎角 (チュンハムコック)。
・ランタオ島 : 貝澳(プイオー)、塘福(トンフック)、上長沙(ションチョンシャ)、下長沙(ハーチョンシャ)。

・ラマ島 : 洪聖爺湾洪聖爺湾(ホンシンイェビーチ)、蘆鬚城(ローソーシン)。

香港メディアはラマ島住人に対して、流れ着いたパーム油についてのインタビューをおこなったところ、「午前中はほのかなケミカルの臭いが漂った。」、「時間の経過と共に、腐ったような悪臭に変わった。」、「発泡スチロールのような見た目」、「粒状で掃除が難しそう」などの回答があったと発表しました。

また、ある専門家は「パーム油は食用で無害だが、海中の毒素を吸収し有害になることもある」とコメントを残したそうです。

8月に入り天気の良い日が多くなりましたが、休日に海水浴などを予定されている方は、各ビーチの状況を確認した上で、お出かけすることをお勧めします。なお、パーム油の凝固物はビクトリアハーバーにも流れ着いており、尖沙咀(チムサーチョイ)に面する海にも大量の凝固物が浮かんでいる状態です。

写真はSCMPより