絶滅危惧種のピンクイルカの死骸がラマ島で発見

更新日:2017年07月04日
LINEで送る
Pocket

ピンクイルカ

7月2日(日)、香港のラマ島のビーチで妊娠中のピンクイルカ(体長2.45メートル)の死骸が発見されました。その後、お腹の中から取り出された体長1.02メートルのピンクイルカの胎児の死亡も確認されるというショックな出来事がありました。

絶滅危惧種であるピンクイルカは、香港のランタオ島周辺で見ることができ、1997年には香港で200頭以上の生存が確認されていましたが、2016年4月~2017年3月の調査では前年度より27%減少し、過去最低である47頭の生存しか確認されておりません。

WWF(世界自然保護基金)は、ランタオ島周辺の埋立地の建設や船舶交通量の増加がピンクイルカの減少に関係していると指摘しており、今後、香港国際空港の第3滑走路の建設が始まると埋立地がさらに増え、ピンクイルカの生態にさらに影響を与える恐れがあると懸念しています。また、その他の環境団体においては、ランタオ島周辺でおこなわれている香港マカオ間の橋の建設が原因となり、海の汚染・生態系の破壊が進んでいると指摘しています。

ピンクイルカが出産できるのは3年に1度であり、子育てには3年かかるそうです。環境保護が進み、希少な動物の絶滅が防げることを願います。