コントのような ロレックス盗難事件
先日、21歳の香港人男性がサッカーのプレイ中に、ベンチに置いていたロレックス(約600万円)を何者かに盗まれるという事件が発生。警察の捜査もあり翌日にはチームメイトが「間違えて時計をつけて帰った」と警察に告白・届け出をしたことで事件解決と思われていましたが、その後、事件を担当した警察官がロレックスを偽物とすり替えていたことが発覚し、逮捕されるという珍事件が発生しました。
事件が発生したのは6月25日(日)の夜のこと、被害者である21歳の香港人男性は長沙湾(ちょうさわん)のサッカー場で、携帯電話とロレックス(コスモグラフ・デイトナ50周年記念モデル)を服に包んだ状態でベンチの上に置き、友人とサッカーをプレイしていました。ゲーム終了後、被害者はロレックスが無くなっていることに気づき警察に通報し、捜査が開始されました。
翌日の朝、一緒にサッカーをしていた友人が「着替える時に間違えてつけて帰り、悪意はなかった」と警察にロレックスを届け出。被害者は「友人には悪意がなかったことを信じる」として、被害届は取り下げたようです。
ところが事件の2日後、この事件を担当していた警察官が、本物を紛失したという理由で偽物のロレックスとすり替えていたことを警察署の巡査長が発見し、担当していた警察官が警察官に逮捕されました。幸いにも持ち主が引き取りに来るまでに、本物のロレックスが発見され、シリアルナンバーの照合がおこなわれ無事に引き渡されたそうです。
サッカー場やレンタルコートなどでスポーツを楽しんでいる最中に、ベンチに置いてある携帯電話や財布を盗まれるという被害は少なくないそうです。くれぐれもお気をつけください。
なお、被害者の名字は鍾(チョン)さん、皮肉にも「鍾」は置き時計という意味となります。