海水浴客が大ケガ。サメによる被害の可能性

更新日:2017年06月13日
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ホオジロザメ

香港島南に位置する海水浴場「ディープウォーターベイ(深水湾)」で、海水浴客がサメ侵入防止網の付近で突然何かに襲われ、右足の動脈、神経、靭帯が切れる深刻なケガを負っていたことが分かりました。香港では、西貢(サイクン)をはじめ広域でサメが出現するため、今回のケガがサメによる被害であるか調査が進められています。

今回のケガの様子はFacebookやニュースサイト(東網)でも写真付きで取り上げられており、傷口は幅7.5㎝、深さ2.5㎝にもおよび手術による処置が必要となったようです。傷口の写真を分析した香港の魚類専門家によると、海水浴客を襲ったのは1メートルほどのサメ、もしくはサメの子供の可能性が高いとのこと。一般的にサメは積極的に人を襲わないようですが、今回はお腹を空かせて嚙みついたのではないかと推測をしていました。

なお、今回の事故の傷口の写真は以下リンクから確認可能です(閲覧注意)
https://hk.on.cc/hk/bkn/cnt/news/20170612/bkn-20170612105209099-0612_00822_001.html?refer=hn

また、写真をみたインターネットユーザーの間では、過去に同じ場所で「海狼(カイロウ)」と呼ばれる大きなあごと鋭い歯をもった魚による被害があったことから、今回も海狼ではないか?とする意見や、アカエイの尻尾が引っかかったのではないとかとの意見も飛び交っています。

なお、香港では暖かくなると市民からのサメの目撃情報が多数報告されており、状況によってはビーチが一時閉鎖となるなどの措置がとられています。1995年においては2週間の間に3名がサメに襲われ死亡するということもありました。
1995年6月 坑口の銀線湾でダイビング中の体育教師が下半身を食べられ死亡
1995年6月 クリアウォーターベイで遊泳中の美容師が左脚の一部を食べられ死亡
1995年6月 クリアウォーターベイで遊泳中の45歳女性が腕と脚を食べられ死亡
2012年7月 ラマ島の沖合で体長約10メートルのジンベエザメらしき大魚が目撃され、離島区および香港島南部のビーチ12ヶ所が一時閉鎖
2013年4月 西貢(サイクン)で体長1.8メートルのツマジロ(メジロザメ科)が釣り人に撮影される 
2014年8月 ラマ島のビーチで約50cmのトガリアンコウザメが目撃され一時閉鎖
2016年5月 ランタオ島シルバーマインベイビーチの侵入防止網のすぐ横で約2メートルのサメが目撃される

香港の海水浴場で遊泳する際には、侵入防止網の外側には出ないことをオススメします。お子様連れの場合は特にお気を付けください。