中環でトラム転倒14名が重軽傷
更新日:2017年04月06日
昨夜深夜0時頃、香港名物として親しまれる2階建てトラム(路面電車)が横転する事故が中環(セントラル)で発生、乗客と運転手の計14名(全員)が重軽傷を負い、11人が病院に搬送される大きな事故となりました。
事故があった位置はセントラルの主要道路である德輔道中(Des Voeux Road Central)で、HSBC銀行本店のすぐ近くです。幸いにも死亡者は出ていませんが、転倒したトラムの車体は大きく破損しており、写真の通り、衝撃的な事故となりました。
カーブを曲がる際にトラムが転倒していたことから、事故の原因はスピードの出し過ぎだと疑われています。この運転手は1年半ほどの業務経験がありますが、突然コントロールができない状態になったと話しており、今後は事故当時の道路状態やスピードなどの詳細な調査が行われる予定です。転倒したトラムはすでに取り除かれ、今朝5時頃には通常運行に戻っています。ちなみに警察は運転手に対してアルコール検査をおこないましたが、アルコールの反応は見られなかったようです。
香港のトラムは、1904年の開業以来、地元の人々に重要な交通手段として利用され今でも香港のシンボル的な存在として親しまれています。特に2階建て車両は観光客に人気で常に賑わっているため、今回の事故原因が早期に究明され再発防止が徹底されることを強く願います。