世界生活環境調査、アジア1位はシンガポール。香港は7位。
更新日:2017年03月14日
米国のコンサル会社マーサーが世界の生活環境の都市ランキングを発表しました。アジア1位はシンガポール、2位から6位までは日本の各都市、7位には香港。世界ランキングでは、1位は8年連続でウィーン(オーストリア)、2位はチューリッヒ(スイス)、3位はオークランド(ニュージーランド)となりました。このランキングは世界231都市を対象として、「政治、社会、経済、自然環境、住宅事情、医療、教育」の観点から評価されており、世界とアジアのランキング上位は昨年と同じ顔ぶれとなっています。
アジアランキングの都市名の右にある()の数字が世界でみた場合でのランキングとなります。世界を基準に評価した場合、アジア各都市はまだまだ住みやすい地域とは言えないようです。
このデータは、海外進出をする多くの多国籍企業が参考にしているため、香港は住宅価格高騰や大気汚染問題を早期に解決しなければ、優秀な人材が他の都市に流れてしまうのではと懸念しているようです。2011年から香港に住んでいるイギリス人男性は「高い家賃のために移転する店が多い。どこにいっても混雑していて道路は渋滞ばかり。数年後も香港に住んでいるかはわからない。」と言います。
生活環境に満足していない人の多い香港ですが、経済系のランキングでは世界上位にランクインすることがほとんどで、ビジネスのために香港に移住する外国人もまだまだ少なくありません。
なお、このランキングでの最下位は、イラクの主都バグダットで、ワーストランキングには、アフリカの都市やシリアが並びました。