偽オーガニック野菜に注意
更新日:2017年03月13日
香港で、「オーガニック野菜」と称して野菜を販売している販売店の9.6%が、実際はオーガニック基準を満たしていないことが香港浸會大学の調査により分かりました。昨年度の同じ調査の結果(5.6%)より増加する残念な結果となったようです。
本調査では、対象となった429店舗のオーガニック野菜取扱店のうち、41店舗はオーガニック取扱店の認証を受けておらず、販売されている野菜の76.9%から残農薬が検出されたことが報告されました。美孚(メイフー)と大埔(タイポー)にある2つのファーマーズ・マーケットの野菜に関しては、基準を上回る発がん性物質や禁止農薬が検出され、野菜を卸した農場のオーガニック認定が取り消されています。その他にも、西貢のローカルマーケットでは13店舗中6店舗で偽オーガニック野菜が売られていました。
香港浸會大学のオーガニック・リソース・センターの責任者であるウォン氏は、気候の変化による収穫減と、市場での需要増が今回の結果に影響していると分析。より多くの収穫を得るために農薬が使われ、オーガニックと偽って販売されてしまっているようです。
こういった野菜を口にしても、すぐに健康被害が出ることはないそうですが、気になる方は野菜購入時に注意したほうがよいかもしれません。