牛頭角で大火災が発生し消火活動が3日目に突入

更新日:2016年06月23日
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牛頭角 火事

一昨日の午前11時頃から、牛頭角(アウタウコック)の工業ビル(九龍湾のMTR駅前すぐ)で大規模な火災が発生しており、30台の消防車と120人の消防隊員が出動していますが消火活動は3日目に突入、40時間以上経った今も火災エリアは拡大し続けています。

火災があったビルは、SC STORAGEという会社が運営するミニ倉庫で、個人が家に置ききれないもの(冬服や子供のおもちゃ)、会社の資料など、様々なものが200以上の小部屋に分かれて預けられています。

20~50スクエアフィート程度の小部屋を月額1,000香港ドル以下で借りられるレンタル倉庫サービスであるため非常に多くの利用者がおり、SC STORAGE側も何が預けられているか把握できておらず、危険物がないかなどの調査も現在おこなっております。

さらに、このビルは1973年以前に建設された建物であることから自動スプリンクラーなど現行の安全基準に求められるシステムが導入されていないため、火事が大規模化していると伝えられています。1973年以前に建設された工業ビルは香港で約500棟あるとされており、今後の安全面の改善が求められています。

この火災の消火活動で消防隊員の1名が亡くなり、4名が煙の吸引と脱水症状で病院に搬送されるなど事態は深刻化しています。一刻も早く消火活動が完了し、今後安全面への対策が進められることを願います。