フィットネスジムが自閉症患者を騙し強制契約
更新日:2016年03月29日
香港の大手フィットネスジム「カリフォルニアフィットネス」が、自閉症を患う18歳の男性を騙して金融機関にローンを借りさせ、合計90,000香港ドル(約135万円)のムエタイフィットネス料金を支払わせたことが被害者の父親の通報で明らかになりました。
被害者の男性は初めに60,000香港ドルのムエタイコース料金を支払ったがムエタイは全く教えてもらえず、さらに金融機関に同行して連れていかれムエタイ試合の申し込み費用として30,000香港ドルのローンを申し込むよう話を進められたようです。
2015年、カリフォルニアフィットネスが自閉症やうつ病などの患者や未成年にローンを借りさせジム契約をおこなわせたケースは14件確認されており、訴えることができずにいる人も含めればさらに多くの被害が発生していると考えられています。なお、フィジカルフィットネスでも1件の同様の訴えが確認されているようです。
今回のようなケース以外にも香港のフィットネスジムでは威圧的な方法での強制契約の被害が多数発生していることがわかっています。香港では、電化製品などに関してはクーリングオフ制度による返品・返金が可能ですが、ジム契約には適用されず、全く返金されないケースも多いようですので、被害者とならないよう十分注意しておく必要がありそうです。