世界生活費ランキング、香港2位に浮上

英経済紙エコノミストの調査部門EIUが「世界生活費調査2016」を実施、シンガポールが3年連続1位をキープし、香港が2位に浮上（昨年は9位）したことがわかりました。

生活費調査は世界133都市を対象に、食べ物、お酒、衣類、交通費、家賃、光熱費、学費、遊興費などの価格を米ドルに換算しておこなわれました。

今回の結果は米ドル高（＝香港ドル高）など為替の影響が大きく、昨年3月発表の2015年度版では上位10にランクインしていたオーストラリアのシドニー、メルボルンがランクダウンし、ニューヨークとロサンゼルスが新たにトップ10入りしました。

為替の影響だけでなく、世界の多くの都市で食べ物の値段が低下傾向にあるのに対して、香港では食べ物の値段が上がっていることも影響。パン1kgの平均価格は日本円換算すると、香港：約500円、シンガポール約390円、ロンドン：約280円となりました。

また、香港は家賃の高さでも常にトップクラスとなっています。別の調査、Demographiaが最近発表した世界の住宅価格ランキング2016年度版でも香港が1位となり、香港のミッドレベルの高級アパート（家賃10万香港ドル）の販売価格で「イタリアで4階建ての城が2つ買える」と特集されていました。