香港テレビ局ATV、全スタッフ解雇
更新日:2016年03月04日
香港で無料地上波放送を行っていた「ATV(亜洲電視)」が経営状態の悪化により、昨日3月3日、59年間の歴史に幕を下ろしました。
昨日の夕方5時までの間、ATVをなんとか継続させてスタッフを残そうと壮絶なやり取りが繰り広げられていたようですが、結局資金の目途が立たずスタッフ全員の解雇が決定し、昨晩のATVニュースでも「ATVの経営続行は不可能とのデロイト(監査法人)の判断もあり、スタッフ全員の解雇が決定した」とATVキャスターが自らの状況を伝えました。
ATVの終了により、香港での無料地上波はPearl TV社の電波独占という異常な状態となりますが、3月10日からは「RTHK(香港電台)」、4月6日からは「HKTVE(香港電視娯楽)」が無料地上波放送をスタートするようです。
※3月7日新情報
ATV終了のニュースの翌日、急きょ変更があり4月1日までATVによる放送が継続されることが発表されました。
ATVは未払いの1月、2月分の給料を支払わないという契約で元従業員の一部(約160人)を再雇用したようです。しかし、雇用条例に反しているため現在、大きな問題になっています。