香港競争条例が施行!軒並みバーゲン開始!?
更新日:2015年12月15日
昨日の14日より日本の独占禁止法にあたる「競争条例」が香港で施行されました。競争条例は大きく、以下の3つに分かれています。
1.競争を妨げる目的の協議(価格の談合、市場の独占など)の禁止 2.競争相手を攻撃する表現、生産制限や市場の成長を阻害する行いの禁止3.市場競争力を大幅に減少させるような合弁の禁止
以前は同種の法律が無かったため、大型量販店はほぼ横並びの価格設定でした。しかし競争条例施行により、大手家電量販店や靴屋では価格談合の疑いを避けるために、軒並みバーゲンセールが開始された模様です。
一方で、大型量販店より安い価格をウリにしてきた小規模商店は痛手を負うことになります。安売り競争になった場合、小規模店舗が倒産し、体力のある大型量販店だけが残るのではないかと懸念されています。
また価格の談合が疑われる場合は、訴えることができるようになりました。現在ガソリン価格が注目されており、陸路交通運輸業大連盟によると、過去5年間の大手5社による販売価格や値下げと値上げのタイミングがほとんど変わらないため、競争条例に抵触している可能性を指摘しています。
今後、商品やサービスが値下げされ正当な価格になれば喜ばしいのですが、小規模店舗の淘汰や賃金引き下げなど、既に負の面も予想されています。今後、香港市場がどのように変化していくのか注目です。