香港アナリスト、2016年は店舗賃料30%下落。

更新日:2015年10月27日
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不動産

現在、セントラルやコーズウェイベイで小売店の賃料下落が続いています。商業物件を扱う「Sheraton Valuers」の不動産アナリストMichael Chik Pa-fai氏によると、2016年には香港の中心地でもある尖沙咀の店舗賃料価格が30%ダウンすると予想しています。

香港小売店の賃料の下落は、2015年8月のランカイフォン「コーチ(COACH)旗艦店」の撤退から加速しており、最近ではコーズウェイベイ駅前の波斯富街(Percival Street)の店舗物件が45万香港ドルから30万香港ドルに調整するも借り手が見つからないという状態であるそうです。

中国人旅行客をターゲットに店舗を構えるチムサーチョイ廣東道(カントンロード)の物件では、今年末から2016年にかけて契約満了の物件が多く、契約更新が期待できないことから空きテナントが増え、2016年には30%程度の賃料が値下げとなると予想しています。

このような背景があり、賃貸価格が下落する前に出店した企業や家賃更新をおこなった企業、新規出店を考えていた企業の多くで、経営上の方向性を示す必要が出てくるのではないかと見られています。