中国人爆買客が日本に奪われる
更新日:2015年10月05日
国慶節(建国記念日)の約1週間の連休を利用した中国人による、香港での爆買ショッピングを期待していた香港ですが、中国本土からの観光ツアー客は昨年12%減となると香港旅行協会が発表しました。
香港を訪問する中国人が減少しているのに対して、日本を訪問する中国人はこの連休中だけで45万人を超える見込みだそうです。香港ドル高、そして円安により日本の物価は相対的に安くなっているため、日本へと旅行先を変更する中国人が増加したようです。
物価安だけではなく、日本のサービスの方が香港より良いから、という理由も香港メディアでは取り上げられていました。日本のニュースでも、各地の百貨店や商業施設などで中国人向けのキャンペーンやサービスを強化しているとの報道があり、中国語や英語を使った接客やオンライン予約サービスの充実にも力が入れられているようです。
この時期、例年ではとてもにぎわっていた香港の銅鑼湾(コーズウェイベイ)、尖沙咀(チムサーチョイ)や旺角(モンコック)などの主要エリアも、まばらで閑散としています。香港の旅行業界、小売業界の苦労はしばらく続きそうです。