2日連続、人民元切り下げ
更新日:2015年08月12日
昨日(11日)、中国人民銀行が人民元対米ドル基準値を1.9%切り下げたことが世界中で大きなニュースになっていましたが、本日12日にさらに1.6%の切り下げが行われ、その影響にさらなる注目が集まっています。
輸出減少や内需低迷に悩まされていた中国側にとって、元安への誘導による輸出の促進は大きなメリットになりますが、米ドルに関わる世界の様々な市場では混乱が予想され、悪質な為替操作であると批判も多く出ています。
香港への影響に対する反応に注目すると、昨日の時点(1.9%切り下げ)では、あまり影響が出ないという意見が主流でした。中国大陸旅行客の購買意欲の変化はあまり変わらず、中国から輸入される食料及び日用品においても、5%程度の切り下げでなければ影響は出ないのではと香港輸入業者やレストラン業界からの声も上がっていましたが、本日のさらなる切り下げによる影響がどの程度なのか、目を離せません。