ランカイフォンで香港マフィア109人逮捕
6月21日(日)、香港最大のナイトスポットであるランカイフォン(蘭桂坊)で香港マフィア109人が逮捕される騒ぎがありました。ランカイフォンにあるバーを襲撃するために集まった香港マフィア「新義安(しんぎあん)」の一部のメンバーが、警察の解散命令に従わなかったため逮捕となった模様です。(Apple Daily)
ことの発端は19日(金)、香港マフィアである「新義安」が台湾マフィア「竹聯幇(ちくれんほう)」のメンバー4名を接待するためにランカイフォンのバーを訪れたことから始まります。酒に酔った竹聯幇のメンバーが近くの女性にちょっかいを出しているところをバーの店員が発見し、仲裁に入ったところで乱闘騒ぎとなり双方が負傷、そして台竹聯のメンバーはブランド時計を紛失したようです。この乱闘騒ぎにより接待をおこなった新義安は面子が潰れ、翌日20日(土)に報復劇を計画したようです。
この報復計画をいち早く掴んだ香港警察は、20日夜11時にランカイフォン一帯に警官を配置していたところ、新義安の50人にもなるメンバーがランカイフォンに集結したことが確認され、待ち受けていた警官により新義安による報復の阻止が実行されました。一時は新義安による警察官への罵詈や雑言、新義安の幹部人物である「雞康(ガイホン)」と「紋龍(マンロン)」などが応援に駆け付けたことで大騒動となりました。警察側も人員を増員して解散を呼びかけていましたが、新義安は全く応じなかったため最終的に警察が逮捕へと踏み切ったようです。逮捕者の中には14歳の少年も確認されたようです。
この「新義安」は、香港三大マフィアの三合会(サンゴウカイ)の一つであり構成員が約25,000人となっています。日常生活においてはバーやレストランでマフィア関連のトラブルに巻き込まれることはありませんが、飲み過ぎによるトラブルはどの国でも起こりうるため、十分にお気をつけください。