「サソリ」漢方薬で中毒症状
更新日:2014年12月09日
香港医学雑誌の報告によると、先日、痛風治療のために伝統漢方薬である「サソリの粉」を服用した男性が眩暈(めまい)、痙攣(けいれん)などの中毒症状を起こし、病院に運ばれたと発表がありました。その男性は現在、医師の治療を受け、すでに回復しているようです。
漢方医(中国語:中医師)の話によると、男性に中毒症状が出たのは服用量を間違えたか、生薬(サソリの粉)を煎じる時間が足りなかったのだろうとのこと。サソリは痛風や破傷風に効果があり、昔から使用されている伝統的な生薬の一つですが、毒性がありますので、服用方法等を間違えると中毒症状が起き、重篤な場合には呼吸器系に影響を及ぼし死に至ります。
香港の店舗で販売されている錠剤や粉状の漢方薬に毒性はありません。漢方薬局などで生薬を処方される場合でも、サソリのように強い毒性がある生薬を使用するケースはあまり見られないのが現状ですが、生薬に毒性があるないに関わらず、医師の指示に従い服用するようにしてください。