香港美術館でジョアン・ミロの展示会開催
香港アートミュージアムにて「Joan Miro – The Poetry of Everyday Life(ジョアン・ミロー日常生活の詩)」が3月3日から7月2日まで開催されます。ジョアン・ミロはスペイン生まれの芸術家で、ピカソ、ダリと並んで「スペイン三大巨匠」の一人と呼ばれ、現代美術に多大な影響を与えました。今回の展示会では絵画、彫刻、デッサン、リトグラフなど94点の作品が展示されます。
1920年代、パリにいたミロは、アンドレ・マッソンを始めとするシュールレアリスム(無意識化の欲望を描く様式)グループに属した画家や作家たちと出会い、それがミロの芸術観に変化をもたらしました。ミロは、イーゼル画(キャンバスなどを支える脚付きの台を使って描く絵画)に批判を持ち、常にそこからの超越を目指しました。芸術と生活を結び付けようとし、大自然や日常生活のエレメンツから作品を構築しました。
ミロのコラージュやオブジェ作品では、リアリティーを表現するため、質感の違った材料を用い、緊張感を生み出した作品を創作しています。今回の展示品では、クレヨンや切り抜きを使用した「Untitled. Drawing-collage(無題・ドローイング-コラージュ)」、木や傘を用いた「Figure(with Unbrella)(人物・傘とともに)」などで見ることができます。
また今回の展覧会に合わせて、香港アーティストがミロの名作に敬意を表してアート作品を創作しています。更に香港アートミュージアムが所蔵するアジアの巨匠の作品を厳選、展示しており、西洋と中国芸術のユニークな対話や交流を実現しているとのことです。
Joan Miro – The Poetry of Everyday Life
開催日:3月3日~7月2日
場所:香港藝術館(Hong Kong Museum of Art)2階
入場料:30香港ドル(団体、学生、年長者等の割引あり)