香港のワーホリビザを就労ビザに切り替える方法
香港のワーホリビザの基本情報を解説

ワーホリビザは、香港で最長12ヶ月の滞在が許可されるビザであり、対象者は18歳以上30歳以下となっています。ワーホリビザには年間の定員数が設けられており、決められた時期から先着順で受け付けがおこなわれます。取得条件は他のビザと比べて厳しくはなく、申請条件を満たしていれば比較的簡単に取得ができます。
就労については、同じ雇用主のもとで最長6ヶ月間働くことができますが、6ヶ月以上の継続就労や正社員としての就労は認められていません。ワーホリビザで働きながら生活費を補っていくことはできますが、長期的な就労を目的とする場合は、ワーホリ期間終了後に就労可能なビザを申請する必要があります。なお、詳しくは下記で解説しますが、ワーホリビザから他のビザへの切り替えはできません。
その他、ワーホリビザを利用して語学学校や専門学校などで累計6ヶ月以内の学習コースを受講することも可能です。英語や広東語の習得、または専門スキルの向上を目的とした短期コースを受けることができるため、仕事だけでなく学びの機会を得ることもできます。香港のワーホリビザの取得条件と定員について
香港のワーホリビザを取得するには、いくつかの条件を満たす必要があります。日本国籍の方が申請する場合、以下の基準を満たしていることが求められます。
- 日本国パスポートを所持し、日本に居住していること。
- 香港滞在の主な目的が休暇であること。
- 申請時の年齢が18歳以上30歳以下であること。
- 滞在中の生活費として20,000香港ドル以上の資金があること。
- 往復航空券を所持、または購入できる資金があること。
- 滞在期間をカバーする海外医療保険に加入していること。
- 過去に香港のワーキングホリデービザを取得していないこと。
- 扶養家族を同伴しないこと。
- 健康であり、犯罪歴がないこと。
ワーホリから就労ビザへの切り替えについて

ワーホリビザでの活動中に長期的な就職先が見つかった場合、就労ビザを申請する必要があります。また、ワーホリビザから、他の就労可能なビザへ切り替えする制度がないため、通常の新規申請手続きが必要です。就労ビザはワーホリ期間中でも終了後でも申請することができ、申請中はワーホリビザは引き続き有効です。就労ビザが承認された後は、ビザを有効化するために一度香港を出国し、再入国して手続きを完了させます。出国先は日本以外の海外、マカオ、中国本土でも問題ありません。
就労ビザの申請は、ビザスポンサーの変更とは異なり、新規申請として扱われるため、香港イミグレーションの厳正な審査を受けます。一度審査に落ちると記録が残り、再申請の難易度が上がるため、申請をおこなう企業側、申請者が一緒になり、合理的な説明ができるよう十分な準備をすることが大切です。また、香港の永住権を取得するには7年間の継続した滞在記録が必要ですが、居住の継続性が認めれればワーホリビザでの滞在期間をこの7年に含めることができます。就労ビザの取得をお考えの方は、就労ビザの取得や費用などの詳細ページもご覧ください。香港のワーホリビザは延長できる?

香港のワーホリビザは延長ができないため、期間満了後は同じビザでの滞在を継続することができなくなります。
引き続き香港に滞在したい場合は、就労ビザを含めた他のビザを新たに申請する必要があります。ただし、ワーホリビザは休暇を目的としたビザであるのに対し、就労ビザは香港経済への貢献が前提であり、申請者の専門的な能力や実務経験はもちろん、申請者を採用する企業が香港経済に貢献できるかどうかも審査の対象となります。そのため、ワーホリビザからの切り替えは簡単ではなく、十分な準備をもって申請することが重要です。
ワーホリビザからの切り替えをご検討中の方は、ぜひご相談ください。ビザ申請の専門スタッフが丁寧にサポートし、確実な就労許可を目指した資料作成をお手伝いします。一度申請を却下された経験があるなど、難しいケースの実績も豊富にございますので、安心してお任せください。